兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】50代　男性
【施術回数】5回　週1回程度

発症から来院までの経緯

10年ほど前に右足のふくらはぎの肉離れを起こし、治った後も筋肉がいびつに盛り上がり、違和感を感じていた。
3ヶ月ほど前に病気になり、1ヶ月ほど入院していた。
1ヶ月前から仕事に復帰したが、仕事中に両足のふくらはぎの痛みを感じるようになった。
運動不足かもと趣味のゴルフを再開したが、歩いていると痛みが強くなるようになり、朝起きると固まってしまっている。
マッサージを何回か受けたが良くならなかったので、心配になり、知り合いに相談すると当院を紹介していただき来院された。

施術の経過

《1回目の施術》
触診をすると、両側のふくらはぎにスジ張った緊張があり、指で軽く押すだけでも痛みを感じられていた。腰部や大腿部の緊張も見られた。
動作確認をすると、足首を曲げたり伸ばしたりすると痛みが再現され、つま先立ちをしてもらうと痛みで踵を1cmほどしか上げられなかった。
まず、ふくらはぎ全体的の緊張を緩めるために、腰部と仙骨のツボを使うと指で押したときの痛みが半減した。
さらに、足首の可動性をよくするために膝裏、脛のツボを使った。
足首を動かした時の痛みが半分以下になったので、下肢の調整をする活法を施して運動指導を行い、1回目の施術を終了した。

《2回目の施術(1週間後)》
施術後3日ほど朝に固まらなかったが戻った感じ。
歩いた時の痛みは少し楽な気がするとのこと。
触診でも触られたときの痛みが半分以下だったので、前回の施術方針に手の甲のツボを加えると足首の可動域が広がり、痛みは2割程度まで軽減した。
つま先立ちは怖さがあるものの、痛みはなく3cmほど踵を浮かせられるようになったので2回目の施術を終了した。

《3回目の施術(1週間後)》
足首の動きが良くなり、動かしても痛みはないとのこと。

《4回目の施術(10日後)》
朝に固まらなくなった。動いた休憩後に再度歩くと突っ張る感じがあるが痛みはないとのこと。

《5回目の施術(2週間後)》
普段生活している中で全く気にならなくなったとのこと。

3～5回目は2回目と同様の施術を行い、つま先立ちで踵がしっかり上がっている事を共有し、施術を終了した。

施術の考察

今回は、ふくらはぎの緊張が腰部や臀部の緊張を作り出して連動の不調を起こし、折り返して再度ふくらはぎに影響を及ぼしたと考えられる症例でした。
ふくらはぎをマッサージしても治らない、緩むけど戻ってしまうなど場合は他の箇所の緊張が影響していることも少なくないです。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。