兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】50代　女性
【施術回数】4回　週１回程度

発症から来院までの経緯

1年ほど前に右手首の腱鞘炎になった。
仕事帰りに週３回整骨院に通い少しずつ痛みは治まっていたが２ヶ月前にコロナワクチンを打った後から痛みが悪化した。
最初の頃よりも痛みが強くないが、手を使うと痛みがありさらに悪化しそうで恐いのでドアを開ける時など極力左手を使って作業している。
整骨院にも通っているが、あまり良くならないので友人に相談すると当院を紹介された。

施術の経過

《１回目の施術》
痛みの箇所を確認すると、手首の親指側の出っ張った骨の周辺で、左の手首よりも腫れていた。
手首を動かしてみるとどの方向にも動かしづらく、特に反ると痛みが強くなった。
触診では、腕、背中、臀部の硬さが見られ、首の動きの悪さが確認できた。
臀部や背中の硬さが関係していると考え、背中のツボ２箇所、肩甲骨の外側のツボを使った。
さらに、背中、臀部のツボを使うと、手首の動きが良くなり、軽くベッドに手を付けるようになった。
最後に肘、肩甲骨を調整する活法を施し、1回目の施術を終了した。

《２回目の施術(3日後)》
前回あった手首の腫れが引いた。
痛みはあるが固まるのはしようがないと思っていたので以前より動かしやすくなって驚いているとのこと。

《３回目の施術(1週間後)》
昨日、自然に右手を使ってドアを開けていた。
手を付くとまだ痛みはあるがひどい痛みではないとのこと。

《４回目の施術(10日後)》
手を付くと軽い痛みはあるが、その他の時にあまり気になることが少なくなったとのこと。
今後は、ストレッチや筋力の強化が必要になので、通われている整骨院でケアをしていただくようお伝えし、施術を終了した。
２～４回目は初回と同じ施術。

施術の考察

今回は、臀部から背中、肩甲骨までのバランスが悪くなったことが原因と考えられる症例でした。
立っている時や座っている時に自然と体が傾いていると左右のバランスが取れず、バランスを取るために腕に負担がかかってきます。
仕事などで、そういう時間が長い方はまっすぐ立つ、座ることを心掛けてください。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。