兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】　50代　男性
【施術回数】　６回
【施術期間】　１ヶ月半

来院までの経緯

1ヶ月ほど前から、左のお尻からふくらはぎにかけて痛みがある。
仕事は座っているが、座っていると痛みが強くなる。
最近は痛みでずっと座っていられず立って少し歩いていると痛みは和らぐ。
病院に行っても湿布薬をもらうだけだと思い行かず、市販の湿布薬を貼って様子を見た。
痛みは少し和らぐ感じはするがこのままでは治らないと思い、ご家族の紹介で来院された。

施術の経過

１回目の施術
動きを確認すると、左股関節を曲げる動きや前屈みになる動きで臀部から大腿裏にかけての突っ張り感が増加した。
座っている姿勢を確認すると左に傾いている事が共有できた。
触診をすると、両腰部、左の臀部からふくらはぎにかけての筋肉の硬さが見られた。
これらの姿勢や筋肉の硬さが影響していると考え、足の甲のツボ、脛の内側のツボに鍼をすると股関節の動きがよくなり、突っ張り感が軽減した。
さらに、臀部に2箇所と腰部のツボを使うとさらに突っ張り感が軽減し、足が楽になったとの事だったので、最後に骨盤を調整する活法を施し座っている時の傾きの軽減が確認できたので1回目の施術を終了した。

2回目の施術(1週間後)
痛む範囲は変わりはないが常にあった痛みが、時々痛むようになった。
今は若干痛みがあるとのこと。前回の施術にふくらはぎと臀部のツボを加え、腰部のツボの場所を変え、痛みが消失したので2回目の施術を終了した。

3回目の施術(6日後)
痛みはそんなに強くないが、前回施術後から3日後に悪化した感じがするとのこと。
趣味で座って弾く楽器をしており、その練習時間が長かったことが要因と判断し、施術内容を変えず座り方をお伝えし3回目の施術を終了した。

4回目の施術(1週間後)
痛みがでる頻度がだいぶ減った。
ふくらはぎが痛むことはなくなり、臀部から大腿裏の上の方だけになったとのこと。

5回目の施術(2週間後)
長時間座っていると臀部がジワッと痛みだすが、立って教えてもらったストレッチをするとすぐ治まるとのこと。

6回目の施術(2週間後)
ほとんど気にならなくなったとのこと。
2回目以降同じ施術を行い施術を終了した。

通院してから体の調子が良いとのことで、月1回のペースで継続して来院されている。

施術の考察

今回は、座る姿勢が左に傾いたことで左側の筋肉に負担がかかり、筋肉が硬くなり症状が現れたと考えられる症例でした。
急な体重の増加がこのタイミングでの症状の出現の要因であると考えられました。
何か症状がでるということは必ず要因がありますので、諦めずご相談ください。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。