兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】50代　女性
【施術回数】　4回　週2回程度

発症から来院までの経緯

趣味でお琴をやっている。１ヶ月前から指のこわばりがあった。
２週間程前に指を伸ばすと痛みが出てくるようになった。
こわばりは朝に強くなり、不意に動かしたときにズキッと痛むことがある。
整形外科を受診するとバネ指と告げられ、炎症を抑える軟膏と湿布を処方されたので、10日ほどお琴の練習をせずに安静にしていた。
休んでる間は、朝のこわばりが少し落ち着いた。
発表会が近づいているので、練習を再開すると同じような痛みが出た。
何とかお琴の練習を続けたいので、何かないかとインターネット調べ、当院のHPを見つけてご来院いただいた。

施術の経過

《1回目の施術》
痛みが出ている場所を確認すると、右手の中指と薬指の付け根のところだった。
バネ症状は出ていなかったが、握ったり、開いたりすると、中指、薬指のぎこちなく、他の指に比べ遅れて動くような感じで、力を入れて動かすとグキッとなる痛みがでた。
触診をすると、前腕、右背部の緊張があり、肩甲骨、胸椎の動き悪さが見られた。
指の動きと肩甲骨、胸椎の動きの悪さが関係していると考え、肩甲骨外縁と背部のツボを使うと中指、薬指とも動きがスムーズになった。
さらに、腰部、肘のツボを使うと他の指と同じように動くようになり、痛みは７割程度ほどに軽減した。
最後に前腕の調整、手指の調整をする活法を施して１回目の施術は終了した。

《2回目の施術(3日後)》
朝のこわばりが少しあり、指の動きにぎこちなさが少し残るが痛みは半分ほどに減ったとのこと。施術方針を変えず、前回の腰部と肘のツボを背部と前腕のツボに変更すると指の動きがスムーズに戻った。痛みは３割程度まで軽減したので、２回目の施術を終了した

《３回目の施術(５日後)》
朝のこわばりはなくなり、指の動きもスムーズになった。軽い痛みは残っているとのこと。
肩甲骨の動きが良くなっきていること、前腕の緊張の緩和していることが共有できたので、前回と同様の施術を行い、３回目の施術を終了した。

《４回目の施術(１週間後)》
お琴を弾くと少し痛むが教えてもらったストレッチをするとすぐに治まるとのこと。
前回と同様の施術を行い、痛みがでる動作がなくなったので施術を終了した。

施術の考察

今回は、脊柱、肩甲骨の動きの悪さから連動の不調が起こり、肘から先の前腕の筋肉、指の動きに影響したと考えられる症例でした。
根本原因をしっかりと見極めることで効率的な施術を行うことが出来ました。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。

施術料金

※1回目は初診料＋施術料。2回目以降は施術料のみです。