兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】　50代　女性
【施術回数】　５回　週２回程度
【通院期間】　３週間

発症から来院までの経緯

３ヶ月ほど前から左親指の違和感を感じるようになった。手を動かすと気にならなくなるので、そのまま仕事を続けていた。
それから１ヶ月すると仕事中に痛むようになり、整骨院に通い始めた。
痛みは少し治まってきていたが、ある日、突然指を動かした時に引っ掛かるようになった。その後、動かした時に強い痛みが出るようになり、仕事中の書類整理がとてもつらくなった。
思い当たる原因がなく、何か手立てはないかと色々とインターネットで調べているうちに当院のHPを見つけてお問い合わせをいただいた。

施術の経過

《１回目の施術》
痛む箇所を確認すると、左親指の付け根のところでそこから広がっている感じとのこと。
動きを確認すると第一関節が30°程度しか曲げられず、それ以上曲げると痛みが強くなった。伸ばすのも右に比べ伸びず、痛くて動かしたくないほどであった。
触診をすると、背中から腰、腕の硬さや肩甲骨の動きの悪さが確認できた。
背中の硬さと肩甲骨の動きの悪さが関係していると考え、背中のツボ２箇所、肩甲骨の内側のツボ１箇所に順に鍼をした。
すると、第一関節が60°程度まで曲げられるようになり、曲げる時の痛みが３割程度軽減した。
さらに、腰部のツボ、肩甲骨の外側のツボを使うと、楽に伸ばせるようになり、動かしたくないような痛みはなくなった。
最後に、肩甲骨と手首の動きをよくする活法を施して、１回目の施術を終了した。

《２回目の施術(3日後)》
前回施術後から徐々に良くなっている。カクカクするが痛みなく動かせる範囲が増えてきているとのこと。
施術方針を変えず、前回の施術に腕のツボを追加し、動きが良くなったことを確認出来たので２回目の施術を終了した。

《３回目の施術(3日後)》
朝のこわばりが軽くなった。痛みはあるが以前ほどではなく、カクカクする頻度も減ってきたとのこと。

《４回目の施術(１週間後)》
力を入れると痛みがあるが、つまむことが出来るようになってきたとのこと。

《5回目の施術(１週間後)》
気になる時はあるが、仕事にあまり支障がないとのこと。最初に立てた目標に達したので、施術を終了した。
3～５回目は２回目と同じ施術。

施術の考察

今回は、背中や腰部の筋肉が硬くなったことで背骨や肩甲骨の動きが悪くなり、そこから指先までの連動の不調が原因と考えられる症例でした。
デスクワークで机の高さが低く、自分と合っていないと猫背がちになり背中の方が硬くなってしまいます。猫背は、腰痛や肩こりになるということは知られていますが、ばね指の原因にもなります。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。