兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】60代　男性
【施術回数】　10回
【通院期間】　３ヶ月

来院までの経緯

２ヶ月前から右手の中指が動かす際にカクカクと引っ掛かり痛みがある。
1年前に腕と肘が痛みだし、その痛みが治まってきたと思ったら指が痛み出した。
昼間、仕事をしている時は比較的動きやすいが朝と夜はカクカクがひどくなり痛みが強くなる。
整形外科に行って「ばね指」だと言われ、痛み止めを処方され飲んでいるが痛みは変わらない。
当院のHPを見て、手だけの問題でないのかもと思い来院された。

施術の経過

《１回目の施術》
動きの確認のため、右手をグーパーしてもらうとカクカクと引っ掛かりがあり、最後まで握り込めるが痛みが強くなった。
触診をすると、背中や腕の筋肉に硬さがあり手首や肘の動きの悪さが見られた。
背中や腕の筋肉の硬さをとるために、背中と肩甲骨のツボ3ヶ所を使った。
すると、中指の引っ掛かりが少なくなった。
さらに肩、前腕、腰のツボを使うと握り込んだ時の痛みが軽減した。
最後に骨盤のバランスを取る活法を施し、施術前の辛さが半分程度に減ったので1回目の施術を終了した。

《2回目の施術(4日後)》
曲げた時の引っ掛かりが減り、握った最後に1回引っ掛かる程度になったとのこと。

《4回目の施術(２回目から10日後)》
痛みのある日、ない日が出てくるようになった。痛みの程度は最初の半分以下とのこと。
前腕のツボの箇所を変え、腰部のツボを臀部のツボに変え施術。

《6回目の施術(4回目から2週間後)》
最後の握り込みでカクッと引っ掛かるが痛みは少ない。
昨日は指を気にすることがなかったとのこと。

《8回目の施術(6回目から24日後)》
朝起きた時のこわばりやカクカクが出る日がたまにあるが、日中はほとんど気にならないことが多いとのこと。

《9回目の施術(2週間後)》
朝に気になることも少なくなった。痛みが出ることはないとのこと。

《10回目の施術(3週間後)》
指が気になることはなくなったとのこと。
4回目以降、同じ施術を行い終了した。

半年後にぎっくり腰で来院された際に指は良い状態が継続していると話されていた。

施術の考察

今回は、肘と手首の動きの悪さが影響し、手に負担がかかりばね指になったと考えられる症例でした。
肘や腕に痛みがあると庇うように手を一生懸命使うクセがついてしまい、肘や手首の動きが悪くなりばね指を発症しやすい状態になってしまいます。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。