兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】 10代　女性
【施術回数】 11回　
【通院期間】 ４ヶ月

来院までの経緯

高校に入学してから学校に行くと腹痛が起こるようになった。
夏休みに入ると腹痛は起こらなくなり、夏休みが明けても腹痛が起こらなくなっていた。
少し経って授業中やテスト中にガスが出るようになった。
元々便秘ではあるが、学年が上がってもガスの症状は変わらず便秘がひどくなった。
ガスを我慢するとお腹が張り、ガスが漏れるように出てしまうので、何とかしたいと思い消化器内科や心療内科でセレキノンやガスコン、向不安薬を処方され飲んだが、症状は治まらなかった。
他に方法はないかとインターネットで検索し当院のホームページを見て来院された。

施術の経過

【IBSチェックシートの点数推移】
気になる症状の程度をチェックシートで毎回評価してもらった。(チェックシートは過敏性腸症候群のふくぎ鍼灸院を参考)

１回目の施術
お腹を確認すると両側の肋骨の下とへその下辺りに硬さがあり、下腹部を押えると圧迫感を感じた。
これらの硬さや圧迫感を取り除く為、手足のツボにはりをした。
押した時の圧迫感とへそ下の硬さの軽減が共有出来たので１回目の施術を終了した。

2回目の施術(３日後)
長期休み中でガスの量の変化は分からないが、便の硬さが以前よりも軟らかいとのこと。

4回目の施術(２回目から10日後)
便秘ではあるが便意はあり、硬さも普通であるとのこと。
足のツボを追加し、肋骨の下が緩んできたことを共有した。
5回目以降自宅でお灸をすることを勧めた。

5回目の施術(10日後)
授業が再開し、ガスの量が減っていることが実感できたとのこと。

7回目の施術(５回目から2週間後)
調子の良い日と悪い日があるが、悪い日でも以前の半分程度のガスの量とのこと。

9回目の施術(７回目から3週間後)
便の硬さが気になることはなくなった。１日ガスが気にならない日もあったとのこと。

11回目の施術(９回目から5週間後)
ガスは出ることはあるが、そんなに気になる量ではないとのこと。施術終了を打診したが、少し不安があるので続けたいとのことで２週間に１回のペースで施術を継続。

14回目の施術(11回目から6週間後)
ガスが気になることはなくなったとのことで施術を終了した。

施術の考察

授業やテスト中にだけガス症状が現れていたことから、そこに不安やプレッシャーがあったのかも知れません。
お腹の表面の状態が良くなった事を自覚し症状も良くなり、少しずつ自信がついて不安なく授業やテストを受けられるようになられたようです。
今回は、施術開始から腹部表面の状態が徐々に良くなっていき、それに伴い症状の軽快が見られ順調に回復されました。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。