兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】 30代　男性
【施術回数】 9回　
【通院期間】 3ヶ月

来院までの経緯

昔から便は軟らかい方であったが、1,2年前から急な便意に悩まされるようになった。
車や電車に乗るなどのすぐにトイレに行けない状況だと、急な便意が起こり下痢便がでるようになった。
現在は、通勤退勤前には必ずトイレに行って排便をし車に乗るが、通勤時はほとんど毎日便意がありコンビニに駆け込むことも多く、正露丸と簡易トイレを常備するようになった。
休日に出かけることも不安になり、自分でサプリや食べ物など試行錯誤しやってみたがあまり変化はなかった。
何とかならないかとインターネットで色々調べると病院ではあまり良くならないとの情報が多く、他の方法を模索していると当院のHPを見つけ、良くなったとの口コミをみてダメ元で行ってみようと来院された。
【IBSチェックシートの点数推移】
気になる症状の程度をチェックシートで毎回評価してもらった。
(チェックシートは過敏性腸症候群のふくぎ鍼灸院を参考)
 

施術の経過

１回目の施術
お腹の状態を確認すると下腹部の硬さがあり冷えの感覚もあった。
自覚的には調子が悪くなってくると右下腹部にくすぶる感覚が出てきて現在もあるとのことであった。
腹部の硬さ、くすぶる感覚を指標にし脛と手のツボに鍼をすると下腹部の硬さが緩んだことが共有できた。
次に脛とふくらはぎのツボを使い、くすぶる感覚が大幅に軽減したので１回目の施術を終了した。

2回目の施術(5日後)
便の硬さが出てきて、便意と腹痛の強さがマシな感じがする。
何よりもこの5日間で仕事帰りに急な便意がなかったとのこと。
前回の施術に脛と腕のツボを追加し2回目の施術を終了した。

3回目の施術(6日後)
くすぶる感覚はあるがきつい腹痛は１度もなかった。
形のある便が続きうれしいとのこと。

5回目の施術(3回目の施術から18日後)
くすぶる感覚はたまにあるが長く続かない。
ここ2日は腹痛、くすぶり感はないとのこと。

7回目の施術(5回目の施術から25日後)
通勤時に軽い腹痛はあるが、すぐに治まり便意も起こらないとのこと。

8回目の施術(2週間後)
正露丸を飲むことがなくなった。
休日に外出したが全く気にせずであったとのこと。

9回目の施術(3週間後)
突発的な腹痛が起こることはなく調子が良いとのこと。
朝のルーティンで便はするがその後１日気にならないとのこと。
2回目以降同じ施術をし自信がついたとの言葉を頂いたので全９回の施術で終了した。

施術の考察

初回の問診時に通勤時に毎回同じ場所にくると便意が襲ってくると話していただきました。
原因は分かりづらいですが、初めてその場所で急な腹痛が起こったことが脳裏に刻まれたと推測します。
そこを通る度に腹痛が起こるんじゃないかと不安になり、腹痛が続いて症状が固定してしまったと考えます。
今回のような過敏性腸症候群は、症状が少しでも軽くなったことを自信に繋げていくことが1番大事です。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。