兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】 10代　女性
【施術回数】 12回　
【通院期間】 4ヶ月

来院までの経緯

原因は分からないが、２年前くらいから下痢や便秘になるようになった。
小麦粉を使った食べ物を食べると腹痛が起こり、下痢になりガスの量が増える。
病院に行くと「過敏性腸症候群」と診断され、「コロネル」や「ビオスリー」を処方され３ヶ月くらい飲んだが症状は良くならず、飲むのをやめた。
半年くらい前から腹痛や下痢がひどくなり、部活中にガスが出ることが多くなった。
お母さんが何とかしてあげたいという思いで検索し、当院を見つけ一度試してみようと話し合い来院された。

【IBSチェックシートの点数推移】
気になる症状の程度をチェックシートで毎回評価してもらった。
(チェックシートは過敏性腸症候群のふくぎ鍼灸院を参考)

施術の経過

１回目の施術
お腹を確認すると腹部全体に硬さがあり、臍の左下付近を押えると痛みが出現した。
この腹部の硬さを緩めるために、手と足のツボに鍼をすると肋骨下と臍周辺の硬さが軽減した。
さらに、腕と足のツボを使うと押した時の痛みが軽減した。
ご本人と変化が共有出来たので、１回目の施術を終了した。

2回目の施術(3日後)
腹痛の強さに変化はないが、ガスが減った感じがするとのこと。
前回と足のツボの箇所を替え、さらに足のツボを１箇所増やし、お腹が楽になったとのことで２回目の施術を終了した。

3回目の施術(4日後)
お腹の張りと腹痛の強さが減った感じがする。
久しぶりに形のある便をみたとのこと。

5回目の施術(3回目の施術から10日後)
前回と比べ少しガスが増えた。
強い腹痛はなく、腹痛の回数が減ったとのこと。

6回目の施術(1週間後)
昨日、小麦の食べ過ぎで腹痛が起こったが、それまで腹痛が気にならなかったとのこと。

8回目の施術(6回目の施術から15日後)
前回施術後４日間は全く腹痛がなかった。
その後、１日１回は腹痛があるが強くなく直ぐに治まるとのこと。

10回目の施術(8回目の施術から24日後)
ここ２週間で腹痛は２回。
便の硬さは普通が続いているとのこと。

12回目の施術(10回目の施術から１ヶ月半後)
お腹のことはほとんど気にならなくなったとのこと。
２回目から同じ施術をし、お腹の調子が良くなったので施術を終了した。

施術の考察

今回は原因が特定出来ませんでしたが、腹部表面の硬さが緩んで行くに伴い症状が軽減していきました。
施術期間中にパンやパスタなど小麦食品の食べ過ぎで症状が悪化していたので、食べ物に影響されていることも間違いなくあったと思います。
同じように食品が関係しているのではとお考えの方は、「低フォドマップ」を試してみるのも良いかも知れません。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。