兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】 10代　男性
【施術回数】 7回　
【通院期間】 ２ヶ月

来院までの経緯

8ヶ月くらい前から腹痛に悩まされるようになった。
きっかけはあまり思い浮かばないが、外食で刺激物を食べたあとにきつい腹痛がありそこから症状が出だした気がする。
最初は数日に1回の腹痛だけですぐに治まっていたが、ほとんどの食後で腹痛が起こるようになり、便意を催しなかなか治まらなくなった。
半年前に小児科に行き「過敏性腸症候群」だと診断され、トランコロンやビオフェルミンを処方され2ヶ月ほど飲んだが症状に変わりはなかった。
今では、便が軟らかいのが普通で水様便のことも多く、残便感があり1時間トイレにこもることも少なくない。
自宅や学校など場所に関係なく、食後に腹痛が起こるので外出や授業出席に影響が出ているので、お母さんが何とかしてあげたいとインターネットで検索し当院を見つけ来院された。
【IBSチェックシートの点数推移】
気になる症状の程度をチェックシートで毎回評価してもらった。
(チェックシートは過敏性腸症候群のふくぎ鍼灸院を参考)

施術の経過

１回目の施術
お腹を確認すると両側の肋骨の下とへその左上辺りに硬さがあった。
いつも痛みが出る場所は、毎回へその左上の場所だとはっきり自覚があった。
これらの硬さを緩める為に手足のツボにはりをした。
腹部の硬さが緩んだことが出来たので１回目の施術を終了した。

2回目の施術(3日後)
便が硬くなったような気がする。
きつい腹痛は1回だけあったとのこと。

4回目の施術(2回目の施術から9日後)
水様便がなくなり、便の形がでてきた。
きつい腹痛がなくなったとのこと。

5回目の施術(5日後)
1日1回は軽い腹痛がある。
今日はガスが多いとのこと。

6回目の施術(10日後)
便の硬さは普通なことが多い。
1日腹痛がない日が多かったとのこと。

7回目の施術(16日後)
食後に便意を催すことはあるが腹痛はないとのこと。
初診からツボを変えず施術し、気になることは特にないとのことで施術を終了した。

施術の考察

過敏性腸症候群の原因はなかなか特定しにくいです。
今回はご自身で腹痛の箇所を特定されていたのでそれを元に施術を進められたので、かなり早く症状が改善されました。
卒業時にご本人から「また悪くなったらここに来れば良いので大丈夫です。」と笑顔で言われたのが印象的でした。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。