2025.04.20
寝ていても痛みで起きる・髪を結えない

【患 者】 40代 女性
【施術回数】 11回
【通院期間】 4ヶ月
来院までの経緯
4ヶ月前くらいから腕のだるさや重みがでてくるようになった。
その後、肩を動かすと痛みがでるようになり、徐々に痛みがでることが増えてきた。
今は、寝ていても疼くような痛みが出るようになっている。
趣味で茶道をやっていて着物の着付けが一人で出来なくなったり、髪を結えずで休日を楽しめなくなり、日常生活にも支障がでていたところ、知人から鍼を勧められてインターネットで検索し当院のHPを見つけ来院された。
施術の経過
1回目の施術
痛みの出る動作と肩の可動域を確認すると頭を触る、手を背中の方に回す動作で痛みがでて、頭、背中を触れなかった。
腕を挙げる動作は、100°以上は痛みで挙げられなかった。
触診をすると首から肩、肩甲骨周囲の筋肉の硬さが見られ、肩甲骨の可動性が低下していた。
まずは、肩甲骨の可動性を取り戻すことを目標に首、背中、肩甲骨のツボに鍼をして痛みはあるが僅かに頭に触れるようになった。
次に脇、腕、手のツボに鍼をして動作時の痛みが軽減した。
最後に肩甲骨の動きを出す活法を施し動きのスムーズさを共有出来たので1回目の施術を終了した。
2回目の施術(1週間後)
可動域に変わりはないが、痛みの強さが3割ほど減った気がするとのこと。
前回と同じ施術をして終了した。
5回目の施術(2回目から3週間後)
夜間に痛みで起きることはなくなった。
背中に手を回す動作が痛いが以前のような痛みの強さではないとのこと。
前回と背中、肩甲骨のツボの位置を変え施術をし終了した。
8回目の施術(5回目から4週間後)
一人で着付けが出来るようになった。髪を結うのは痛くなくなったとのこと。
前回と同じ施術をして終了した。
11回目の施術(8回目から2ヶ月)
可動域は左肩に比べて少し狭いが、痛みが出ることはほとんどないとのこと。
これまでと同様の施術をし、やっていただいていた運動を継続するようにお伝えし施術を終了した。
施術の考察
今回は、一般的な五十肩の症状で肩甲骨の動きの悪さが原因で肩の動きが悪くなり痛みが出てきたと考えられる症例でした。
肩の動きが悪くなると肩をあまり動かそうとせず、腕や手に頼ることが増え悪循環で肩の動きがさらに悪くなり、固まったような状況になってしまいます。
初期の段階でしっかりストレッチなどのケアをする事が大事です。