兵庫県稲美町の鍼灸院

【患　　者】　60代　男性
【施術回数】　５回　
【施術期間】　１ヶ月半

来院までの経緯

２ヶ月ほど前に両肩の痛みを感じるようになった。
太極拳を始めたのでそのせいかと思い練習をセーブしたが痛みは変わらず、腕が上がらなくなってきた。
仕事にも支障が出るようになったので、整形外科を受診すると「腱板の炎症」との診断を受け湿布を処方され様子を見るように言われた。
3週間ほど様子を見たが痛みは変わらず他の治療法を探している時に当院のHPを見つけ来院された。

施術の経過

１回目の施術
動きを確認すると両腕を90°以上挙げようとすると肩の前後の痛みが強くなった。
触診をすると胸や腕、背中の筋肉の硬さがあり、肩甲骨の動きの悪さが見られた。
肩甲骨の動きの改善を主に施術方針を立て、腕のツボを2箇所使った。
さらに首、背部のツボを使い確認してもらうと腕の挙上可動域が広がり、その際の痛みも軽減した。
最後に肩甲骨の動きを調整する活法、腕の動きを調整する活法を施し１回目の施術を終了した。

2回目の施術(１週間後)
動作時の痛みが６割程度に減った。
無理なく動かせる範囲が広がったとのこと。
前回よりも動きのスムーズさが見られたので、施術方針はそのままで腕のツボを肩甲骨のツボに変え2回目の施術を終了した。

3回目の施術(１週間後)
挙上時の痛みはなくなった。
着替えをするときに痛むときがあるとのこと。
腕を外転(横から挙げる)すると痛みがでたのでこの動きの改善するため前回の施術に背中のツボを追加し動きの改善を共有できたので３回目の施術を終了した。

4回目の施術(２週間後)
日常生活では気になることが少なくなってきた。
横から挙げると若干の痛みがあるとのこと。

5回目の施術(２週間後)
肩は気にならなくなった。
膝が階段の昇り降りで気になるとのこと。肩の予防、膝の施術をし終了した。

施術の考察

今回は、肩甲骨の動きの悪さが影響し腕や胸の筋肉が硬くなったことが原因で肩の痛みが出現したと考えられる症例でした。
太極拳での体の使い方の偏りが肩甲骨の動きが悪くなった要因になっていました。
体の使い方を修正していただいた事で少ない施術回数での改善がみられました。

※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。